「我慢できる人間になる」には、どうすればいいのか?

 

 

昨日のブログでは「我慢はしない方がいい」と言いましたが、

生きていれば我慢することは山ほどあります。

では「我慢できる人間になる」ためにはどうすればいいか、考えてみます。

 

「我慢できる人間になるためには、子どもの頃から我慢させることが必要」

だと思い込んでいる人が結構多いようですが、

残念ながら、これでは我慢できる人間にはなれません。

 

「我慢する」ということは、「自分の気持ちを抑えつける」ということです。

「自分の気持ちを抑えつける」ということは「自分の気持ちに蓋をする」ということです。

「自分の気持ちに蓋をする」=「自分の気持ちを蔑ろ(ないがしろ)にする」

*「蔑ろにする」=「侮り軽んずること、冷たくあしらうこと」

書いてるだけで、悲しくなります。

人は、毎日いろいろな事情があって、こんなに悲しいことをしているのです。

 

なぜ、こんなことになってしまうのか?

自分の気持ちに正直に伝えたり、自分の気持ちに正直に行動したところ、

周りの人に馬鹿にされたり、笑われたり、仲間外れにされることで傷付いてしまう。

だから、もう傷付きたくないから、自分の気持ちに蓋をする。

馬鹿にされないように、笑われないように、仲間外れにされないように

懸命に自分の気持ちを抑えつける。

つまり、もう傷付きたくないからです。

 

こうして「自分の正直な気持ちは、大事なものではない」と認識します。

これでは「我慢できる人間」にはなれません。

 

いったいどうすれば、「我慢できる人間になれるのか?」

それは、「心に余裕がある人間」に育てることです。

余裕を持った人間とは、「自分の正直な気持ちを受け容れてくれる人がいる」

ということです。

「自分の正直な気持ちを受け容れてくれる人」というのは、

「自分の正直な気持ちを否定しない人」です。

これは、お母さん、お父さんの役目です。

人間だから、誰にでも自分の人生の失敗や成功から培ってきた価値観があります。

子どもが好きになるもの、嫌いになるものが、お母さん、お父さんと

同じになることもあれば、異なるものになることもあります。

同じになったときは、当然お母さんもお父さんも嬉しくて子どもを褒めます。

しかし、異なるものになったときに、お母さん、お父さんは褒めてくれるでしょうか?

やはり、お母さん、お父さんも普通の人間だから、

なかなか受け容れられないこともあります。

「自分の子どもには、こうなって欲しい」という願望が少なからずあります。

しかし、「子どもの人生は、子どものもの」なので、

「子どもの価値観」も尊重される必要があります。

つまり、「子どもの正直な気持ち」も尊重される必要があります。

 

だから、「なるべく子どもの正直な気持ちを認める」ように努めてみてください。

そうすると子どもは「自分の正直な気持ちは大事なものだ」と認識します。

つまり、いつも自分の気持ちを認めてもらえているので、心に余裕があります。

それを続けていると、「心に余裕がある人間」になります。

つまり、我慢する必要があるときに「我慢できる人間になれる」のです。

 

よって、「我慢できる人間になる」ためには、

「なるべく子どもの正直な気持ちを認める」ように努めることが必要、ということです。

 

世界にひとつだけの「自分の気持ち」大切にしましょう。

もちろん、お母さん、お父さんの自分の気持ちも大切にしてください。

 

 

続く