W杯サッカー日本代表の活躍は、とても感動しました。
しかし、「改善した方がいい」というところもありました。
W杯日本代表の改善するべき点を自分なりに考えました。
それを何回か書いてみます。
まず、「ポゼッションサッカーにこだわりすぎてしまった」ということです。
「ポゼッション(Possession)とは、「所有」「所持」といった意味を持つ英語です。サッカーにおいては、ボールを所有・所持している状態、つまりボールをキープしている状態のことをポゼッションと呼びます。
そしてポゼッションサッカーは、ポゼッションを志向した戦術の1つです。ポゼッションサッカーに取り組むチームはショートパスを中心にボールをキープしながら相手の陣形を崩していきゴールへと迫ります。
ちなみに、ポゼッションサッカーに対抗する戦術には、守備の陣形をしっかりと作り、ボールを奪ったら一気に攻撃を仕掛けるカウンターサッカーがあります。
ポゼッションをしていれば失点することはない
ポゼッションの特徴は、自チームがボールをキープしている限り相手に得点を奪われることはないという点にあります。このように聞くと「おお!ポゼッションっていいな」と思うかもしれません。しかし、ボールをキープし続けるには正確なパスやトラップ、素早いサポートなど高い技術が必要不可欠です。
また、ポゼッション率が高いからといって、必ずしも試合に勝てるというわけでもありません。試合のほとんどの時間でボールをキープしていたものの、相手の強固な守備に苦しみ、試合終盤のカウンターから失点し敗戦となる可能性も十分にあり得ます。
ポゼッションを志向するチームは少なくありませんが、ポゼッションサッカーが万能というわけではないことも覚えておきましょう。」
(サカイク〜自分で考えるサッカーを子どもたちに)より抜粋
「世界トップレベルのチームでポゼッションサッカーがトレンドになっている。
だから日本もポゼッションサッカーをしよう。」という考えになってしまいました。
そうすると「相手にボールを奪われてはならない」という考えばかりが先行して、
思い切ったプレイが出来なくなってしまいました。
僕もW杯をテレビで観ていたのですが、
・ボールを奪われてはならないので、
ゴール前で近くの選手とボールを無駄にパス回ししていたため、
パスミス、トラップミスでゴールを奪われる。
・ボールを奪われてはならないので、サイドチェンジができない
・ボールを奪われてはならないので、スルーパスが出せない
ということが散見されました。
これでは、ゴールを奪うどころか失敗が怖くて思い切ったプレイができないので、
相手は全く怖くありません。
サッカーは、相手を揺さぶり混乱させることで相手の守備を崩すことができます。
だからポゼッションサッカーを一度捨ててしまうことが、
日本代表にとって重要なことになります。
そして、サッカーを原点から見つめ直してみることです。
つまり、「サッカーで勝つにはどうすればいいか」から考える。
・ボールを相手ゴールに入れる
・ボールを自陣ゴールに入れさせない
・ボールを相手ゴールに入れやすいようにお膳立てする
・ボールを自陣ゴールに入れにくいようにする
・上記をふまえて、中盤はどう動けばいいのか、考える
サッカーについて、これまでたくさんの戦術が生まれてきましたが、
これからは誰かの真似ではなく自分たちのオリジナルのサッカーを
考える必要があるのだと思います。
続く